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投資の基本

「スペースX関連株」に飛びつく前に。本体はもう上場、株価は225ドルから約3割下げました

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スペースX”関連株”って、実際どこまで関係あるの? マスク氏本人が噂を否定した話

「スペースX関連株」という言葉、最近やたらと目にしませんか。私もニュースやSNSでこの言葉が飛び交うのを見て、正直、少しそわそわしました。あのスペースXがついに上場した、関連する銘柄も動いているらしい、と聞くと、「今のうちに何か買っておいたほうがいいのかな」という気持ちが、つい顔を出すんですよね。

でも、いくつか調べてみて、少し落ち着きました。今日はその話を、順を追ってお伝えします。

先に結論をお伝えします

まず押さえておきたいのは、スペースX本体は2026年6月にもう上場している、という事実です。つまり理屈の上では、”関連株”をわざわざ経由しなくても、本体そのものを買うことができます。

その上で私が思うのは、本体にせよ”関連株”にせよ、値動きがとても荒いということ。そして「関連」という言葉には、はっきりした基準がないということです。テーマの熱狂と、その会社の中身は、必ずしも一致しません。だから飛びつく前に、一歩引いて中身を見てほしい、というのが今日の結論です。

ちなみに当サイトは、コツコツ積み立てる長期投資を主眼にしています。今日の話は、そういう積立とは少し土俵が違う世界の話でもあります。そこも最後に触れますね。

本体の株価が、どれだけ荒いか

まず、そのスペースX本体の値動きを見てみましょう。ここを知ると、「関連株」に対する見方も変わってくると思います。

スペースXは2026年6月に上場しました。公開価格は135ドルでしたが、上場直後に人気が殺到し、6月16日には225.64ドルの高値をつけます。ところが、そこからは下げに転じました。6月22日には1日で16.4%も下落し、7月初旬には160ドル前後で推移しています。高値からは、3割近く下がった計算です。ほんの数週間の出来事です。

これだけでも、かなり心臓に悪い値動きだと感じませんか。上場したばかりの注目株というのは、往々にしてこういう荒さを持っています。

「噂」で一日に7%動く世界

もうひとつ、象徴的な出来事がありました。2026年7月1日、スペースXが新しいAI端末を投資家に見せた、という報道が流れ、関連するとされた銘柄が動きました。ところが、マスク氏本人がXで「完全に誤りだ」と、そっけない一言でその噂を否定したんです。その日のスペースX株は7.8%下落しました。

噂が出て、本人が否定して、それだけで一日に8%近く動く。テーマ株というのは、こういう世界なんですね。事業の中身がその日に変わったわけではないのに、価格だけが期待と失望で大きく揺れる。ここは覚えておいて損はないと思います。

「関連株」という言葉のあいまいさ

そこで本題の「関連株」です。実は、この言葉には統一された定義がありません。極端に言えば、誰かが「あの会社はスペースX関連だ」と言えば、それらしく関連株になってしまう面があります。

日本の市場でも、スペースXやマスク氏の話題が出ると、宇宙やAIにつながりそうな銘柄が連想で買われることがあります。ただ、連想で上がった株は、連想が剥がれると戻りやすいのも事実です。たとえば宇宙関連として知られるある銘柄は、2026年6月15日に赤字見通しの発表とスペースX上場の出尽くし感が重なり、ストップ安(その日の下限まで下落)まで売られ、2割超下げました。テーマは、上げるときも下げるときも急なんです。

大事なのは、その会社の売上や利益が、本当にスペースXの業績と結びついているのか、という点です。連想だけで「関連」とされている銘柄も少なくありません。

見落としやすい点

ここからは、他ではあまり丁寧に語られない部分を書いておきます。

まず、本体の「中身」も冷静に見ておきたいところです。スペースXの売上高は187億ドルと前年から33%伸びていて、事業自体は成長しています。ただ、その一方で49億ドルの純損失を計上しています。主にAI分野への大きな投資が理由です。株価は売上の100倍を超える水準で評価されていて、社債(会社の借金にあたる債券)の一部はジャンク級とされ、売り圧力にさらされています。株価の熱狂と、財務の実態は、必ずしも同じ方向を向いていない、ということです。

次に、上場したばかりの株ならではのイベントにも注意が必要です。報道によると、2026年8月6日前後に、上場後はじめての四半期決算と、IPOのロックアップ期限切れが重なる見込みです。ロックアップというのは、上場前からの株主が一定期間は売れないという約束のことで、これが切れると発行済み株式の2〜3割が新たに売れるようになると言われています。売れる株が一気に増えれば、需給が緩んで株価の重しになりやすい。本体を買う場合の、具体的な注意点です。

そしてもうひとつ。NISA、特につみたて投資枠は、長期・積立・分散を前提に設計された仕組みです。個別のテーマ株を短期で売り買いするのとは、目的も時間軸もまるで違います。もしあなたがオルカンやS&P500のようなインデックスを積み立てているなら、スペースXが将来それだけの規模に育てば、指数を通じて自然と間接的に持つことにもなります。今、無理に個別で取りにいかなくても、という考え方もできるわけです。

どうしても本体に投資したいのであれば、”関連株”の連想に乗るのではなく、荒い値動きを承知したうえで本体そのものを少額から、という整理のほうが、まだ筋は通っていると思います。ただしこれは「買うべき」という話ではありません。あくまで一つの考え方として受け取ってください。

熱狂に乗るより、仕組みで続けるとどうなるか

テーマ株の値動きを眺めていると、乗り遅れたくない気持ちが強くなります。私もそうです。でも、そういうときこそ、コツコツ積み立てた場合に自分の資産がどうなっていくのかを、いちど数字で確かめてみるのがいいと思うんです。

当サイトのシミュレーターは、NISA・iDeCo・企業型DCの3つの制度をまとめて試せます。毎月の積立額や期間、想定利回りを動かして、短期の熱狂に乗らずに積み立てを続けたらどんな姿になるのかを、ご自身の数字で見てみてください。気持ちを落ち着けるうえでも、けっこう役に立つと思います。

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※この記事は2026年7月時点の情報をもとにした一般的な解説で、個別の投資の助言や特定銘柄の推奨ではありません。株価や業績は日々変動し、制度も法改正などで変わることがあります。実際の投資判断や取り扱いは、ご自身で最新情報を確認のうえ、金融機関や専門家にご相談ください。

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