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SpaceXはオルカンとNASDAQ100に入った。S&P500はどうか?

投資信託
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「SpaceXに投資したいけれど、個別株を買うのは少し怖い」。これまで、そんなふうに思っていた方も多いのではないでしょうか。私もSpaceXは未上場企業というイメージが強かったので、上場してすぐに主要な株価指数へ入っていくスピードには驚きました。

SpaceXは2026年6月12日、ティッカーシンボル「SPCX」でNASDAQ市場へ上場しました。では、オルカンやNASDAQ100、S&P500を積み立てている人は、すでにSpaceXへ投資しているのでしょうか。

先に結論をお伝えすると、2026年7月15日時点の状況は次のとおりです。

投資対象SpaceXの状況
オルカン実質的に組み入れ対象
NASDAQ1002026年7月7日から採用
S&P500まだ採用されていない

つまり、オルカンやNASDAQ100を持っている方は、ファンドを通じてSpaceXへ間接的に投資する状態になっています。一方、S&P500だけを積み立てている方は、現時点ではSpaceXを保有していません。

オルカンにはいつからSpaceXが入った?

一般に「オルカン」と呼ばれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、MSCI ACWIという全世界株式指数への連動を目指す投資信託です。MSCI ACWIは、先進国と新興国を含む世界の大型株と中型株を対象としており、時価総額の大きな企業ほど指数に占める割合が大きくなります。

SpaceXは上場後、MSCIの大型IPO向けルールによって、通常の四半期ごとの見直しを待たずに早期採用の対象となりました。一定規模を超える大型IPOについては、上場後の早い段階で指数へ組み入れる仕組みがあるんですね。

SpaceXはこのルールに基づき、2026年6月29日付でMSCI ACWIなどへ追加されました。そのため、オルカンを持っている方は、個別株としてSpaceXを購入していなくても、投資信託を通じて間接的に保有することになります。

ただし、指数への採用日と、各投資信託が実際に株式を購入するタイミングは完全に一致するとは限りません。ファンドには指数との値動きの差を小さくするための売買や資金管理があるため、正確な保有状況は今後公表される月次レポートなどで確認する必要があります。

NASDAQ100には7月7日から入っている

NASDAQは2026年6月26日、SpaceXをNASDAQ100へ追加すると正式に発表しました。採用日は2026年7月7日の取引開始前なので、同日以降のNASDAQ100にはSpaceXが含まれています。

NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する金融業以外の大企業を中心に構成される指数です。日本でも、NASDAQ100へ連動する投資信託やETFをNISAで積み立てている方は多いと思います。そのような商品を保有している場合も、SpaceXへ間接的に投資していることになります。

ただし、NASDAQ100にSpaceXが入ったからといって、投資額の大部分がSpaceXへ向かうわけではありません。指数は複数の企業へ分散されており、SpaceXの比率も株式市場で実際に売買できる株式数などを考慮して決まります。

なぜS&P500にはまだ入っていない?

「これほど大きな会社なら、S&P500にもすぐ入るのでは?」と思いますよね。ところが、S&P500は単純に時価総額が大きい500社を並べた指数ではありません。

S&P500を含むS&Pコンポジット1500の新規採用候補になるには、原則としてIPO後に少なくとも12カ月間、対象となる米国市場で取引されている必要があります。さらに、直近四半期と直近4四半期の合計でGAAPベースの継続事業利益が黒字であることや、流動性、浮動株比率などの条件もあります。

SpaceXが上場したのは2026年6月12日です。そのため、現在のルールが続く場合、少なくとも2027年6月ごろまではS&P500の採用候補になれません。

もちろん、上場から12カ月が経過すれば自動的に採用されるわけでもありません。利益や流動性などの条件を満たしたうえで、最終的には指数委員会が採用を判断します。「巨大企業だからすぐS&P500へ入る」とは限らないんですね。

「S&Pの指数に入った」という情報には注意

ここで少し紛らわしいのが、SpaceXがS&P500以外のS&P系指数へ採用される可能性があることです。S&PにはS&P500だけでなく、米国市場全体を対象とするS&P Total Market Indexなど、さまざまな指数があります。

大型IPOには早期採用の仕組みがあるため、S&Pの市場全体型指数へ入っていても、S&P500には入っていないという状態が起こります。SNSなどで「SpaceXがS&P指数に採用された」という情報を見たときは、それが本当にS&P500の話なのかを確認してみてください。

SpaceXが入ったならオルカンを買うべき?

SpaceXが加わったことだけを理由に、オルカンやNASDAQ100へ乗り換える必要はないと思います。オルカンはSpaceXだけに投資する商品ではなく、世界中の多数の企業へ幅広く投資し、その中の一社としてSpaceXを保有します。

NASDAQ100も同様に、SpaceXを含む複数の大型企業へ分散する指数です。SpaceXが値上がりすれば指数にプラスの影響を与える可能性はありますが、SpaceX一社だけで運用成績が決まるわけではありません。

むしろ今回の出来事からわかるのは、時価総額加重型のインデックスファンドは、成長して株式市場で大きな存在になった企業を、指数のルールに沿って自動的に取り込んでいくということです。個別企業の上場を予想して先回りしなくても、市場全体を持ち続けることで、新しく登場した大企業にも少しずつ投資できるんですね。

オルカン、NASDAQ100、S&P500では結果がどれくらい変わる?

SpaceXが入ったからといって、短期間で運用結果に大きな差が出るとは限りません。長期積立では、SpaceX一社の値動きだけでなく、指数全体の成長率、値動きの大きさ、信託報酬、為替などが結果に影響します。

たとえば毎月3万円を30年間積み立てる場合、想定利回りが年1%違うだけでも、最終金額には大きな差が生まれます。SpaceXが入っているかどうかだけで決めるのではなく、自分がどの程度の値動きに耐えられるかも含めて比較してみてください。

シミュたてでは、オルカン、S&P500、NASDAQ100などを想定した利回りを入力し、毎月の積立額や運用期間ごとの結果を比較できます。「毎月3万円なら30年後にいくらになる?」「NASDAQ100の比率を増やすとどうなる?」という方は、自分の条件で数字を出してみてください。

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※この記事は2026年7月時点の情報をもとにした一般的な解説で、個別の投資の助言や税務の相談ではありません。制度や指数の構成銘柄は、法改正や指数提供会社の判断などで変わることがあります。実際の取り扱いは、金融機関や各商品の最新資料、専門家にご確認ください。

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