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NISAで半導体ブーム。オルカンとNASDAQ100・SOX、エヌビディアを三重に持っていませんか?

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NISAで半導体ブーム。オルカンとNASDAQ100・SOX、エヌビディアを三重に持っていませんか?

「半導体、すごいことになってるな」と、最近しみじみ思います。私も一時期、コアで積み立てているオルカンに加えて、半導体に絞ったファンドも少し足そうか、と本気で迷った時期がありました。上がっているものを見ると、乗り遅れたくない気持ちが出てきますよね。あの感覚は、たぶん多くの方が共感してくれるんじゃないかと思います。

ただ、そのとき自分の保有ファンドの中身を調べてみて、少し考えが変わったんです。今日はその話をします。

先に結論をお伝えします

結論から言うと、オルカン(全世界株式)を持っている時点で、あなたはすでにエヌビディアなどの半導体・ハイテク企業に、かなりの割合で投資しています。だからそこにSOXやNASDAQ100のファンドを足すのは、「分散を増やす」のではなく、「同じ方向にもっと賭ける」ことになりやすいんですね。

これは良いとか悪いという話ではありません。半導体に強く賭けたいという判断は、それはそれで一つの考え方です。大事なのは、自分が知らないうちに同じ銘柄を重ねて持っていないか、一度点検してから決めることだと思います。

いま、半導体がとにかく主役です

まず背景から。2026年の相場は、AIと半導体が完全に主役になっています。日経平均が7万円台に乗せた6月も、けん引したのはマイクロンやキオクシア、フジクラといった半導体・関連銘柄でした。投資信託の世界でも、2026年6月の資金流入ランキングの上位に半導体関連のファンドが入っています。人気が集まっているのは、数字にもはっきり表れているわけです。

こういう時期は、「半導体だけを狙ったファンドを買えばもっと儲かるのでは」という発想が自然と出てきます。その気持ちはよく分かります。

オルカンの「中身」を見てみましょう

ここが今日いちばん見てほしいところです。オルカンは「オール・カントリー」つまり全世界に分散、という顔をしています。ところが実際の中身をのぞくと、国別では米国が約6割を占めています(報道では約65%という数字もあります)。そして組入上位には、エヌビディア、マイクロソフト、アップルといった名前が並びます。セクター(業種)で見ても、いちばん大きいのは情報技術です。

つまりオルカンは、名前のイメージほど「世界に均等に薄く広げた」ものではなくて、実態としては米国の巨大ハイテク企業にかなり寄っている、と言えます。半導体の代表格であるエヌビディアも、あなたはオルカンを通じてすでに持っているんですね。

NASDAQ100とSOXを足すと、何が起きるか

その上で、人気の2つを重ねたらどうなるかを見てみます。

NASDAQ100は、情報技術を中心としたハイテク系が全体の7割から8割を占める指数です。金融の銘柄は含まれていません。アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタといった顔ぶれが中心です。

SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は、もっと尖っています。米国に上場する主要な半導体関連30銘柄だけで構成される指数で、たとえばニッセイSOX指数インデックスファンドの場合、2026年3月時点の上位はエヌビディアが約12%、ブロードコムが約10%、マイクロンが約8%でした。ほぼ半導体一本、という中身です。

もうお分かりかもしれません。オルカンにNASDAQ100を足し、さらにSOXも足すと、エヌビディアという一つの会社を、いわば三重に持つような形になります。3本のファンドを買ったのに、中身はかなり重なっている。これでは、本数を増やしたわりに分散が効いていない、ということが起こりうるんです。

見落としやすい点

ここからは、他ではあまり語られない部分を書いておきます。

まず、いちばん大事なこと。「ファンドの本数を増やすこと」と「分散すること」は同じではありません。中身が重なっていれば、何本持っても値動きは似てきます。分散の本質は、本数ではなく「違う値動きをするものを組み合わせる」ことなんですね。

次に、集中には裏返しがあります。上げが大きいものは、下げも大きくなりがちです。実際、半導体に絞ったファンドの値動きはかなり荒く、たとえばあるSOX連動ファンドは2026年7月3日の1日だけで6%以上下がりました。上昇局面では設定来で資産が数倍になったという実績もありますが(これは過去の話で、将来を保証するものではありません)、その分、下がるときの振れ幅も覚悟しておく必要があります。急落した日にうろたえて売ってしまうと、いちばんよくない結果になりがちです。

そこでおすすめしたいのが、自分の「実質エヌビディア比率」のような形で、重複を一度合算してみることです。保有している各ファンドの月次レポートを見れば、上位の組入銘柄と比率が載っています。それを足し合わせると、「思っていたより一つの会社に賭けていた」と気づくことは少なくありません。

考え方の一例として、コア・サテライトという整理があります。生活の土台となる部分(コア)はオルカンのような幅広い商品に置き、半導体のような尖ったものは全体のごく一部(サテライト)にとどめる、という発想です。これはあくまで一つの考え方で、正解ではありません。ただ、「コアとサテライトの区別なく、勢いのあるものを次々足していく」状態になっていないか、確認するきっかけにはなると思います。

ちなみに、こうした米国株のファンドの多くは為替ヘッジをしていません。円高に振れると、株価が動かなくても円建ての基準価額は下がります。半導体の値動きに為替の値動きが重なるので、体感の振れ幅はさらに大きくなる、という点も頭の片隅に置いておいてください。

自分の場合、どうなるか試してみてください

半導体のように値動きの大きいものを組み入れると、将来の結果は「上にも下にも幅が広がる」形になります。だからこそ、想定する利回りをいくつか変えてみて、良かった場合と厳しかった場合の両方を眺めておくことが大事だと思います。

当サイトのシミュレーターは、NISA・iDeCo・企業型DCの3つの制度をまとめて試せます。毎月の積立額や期間、想定利回りを動かして、強気の想定と控えめの想定で結果がどれくらい変わるかを、ご自身の数字で確かめてみてください。集中させたときの「幅の広さ」を実感する助けになると思います。

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※この記事は2026年7月時点の情報をもとにした一般的な解説で、個別の投資の助言や特定商品の推奨ではありません。組入比率や純資産は日々変動し、制度も法改正などで変わることがあります。実際の商品内容や取り扱いは、各運用会社の目論見書や金融機関、専門家にご確認ください。

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